ねこカフェ体験

ブログ体験


ねこカフェ行って気づいたこと。

『ねこが来ない』


娘がねこカフェに行きたいというので、行ってみるかぁーとなった。
しかし、何の用意もしないでいくのは失礼であろう。
口のまわりに鰹節のひとつでも付けて、首に大きめの鈴をするのが礼儀のはず。


ただ、今日はバスと電車を使う予定だ。
口のまわりに鰹節をつけて、首に大きめの鈴をしてニヤニヤしながら「楽しみだニャー」とつぶやいている三十路越えの女を世間は見逃してくれるだろうか。


万が一、職務質問されたらどうしよう。
「トップブリーダーです!」で乗り切れるか?


【警察官】
『口のまわりに鰹節つけて、首の鈴をチャンチャン鳴らしながら、ニヤニヤして〝トップブリーダーです!″と意味不明なことを叫んでいる三十路越えの女を確保。至急応援をお願いします!』
ということになり捕まってしまう。


私は鰹節と鈴を諦めることにした。
そもそもだが家に鈴などなかった。



さて、ねこカフェでは〝にゃんにゃん総選挙″が開催されていた。
自分の推しねこを決め、グッズを買うと1ポイント入るらしい。
まぢかぁー。グッズ買わないといけないのか。


CDとか発売されてたらどうしよう。
「ねこ坂46」ってユニットで、46匹のねこがニャーニャ―鳴いてるだけのCD。
中に握手券入ってて、肉球触れるんだけど、チケットだけ取ってCD捨てる人が続出。
社会問題にまで発展しちゃう。一大事だ!!!


わたしは刑事の家宅捜索ばりにグッズを漁ってみたが、CDは見つからなかった。
ほっと安堵した横では、ペルシャ猫〝しらたまちゃん″のキーホルダーを持った娘がニコニコして立っていた。
もはや逃げ場などない。
ねこカフェだけに袋のねずみである。
かなり腕のよい敏腕プロデューサーがこの店にはいる。
そう確信し、キーホルダーを購入したわたしと娘は、ねこカフェの奥へと入っていった。

しらたまちゃん


ねこの数はおよそ15匹。
対するお客の数は我々ふくめ5人。
単純計算で3匹ずつのねこさんを囲って、優雅なねこ遊びができるわけだ。
肉球なんて1人12肉球を触れる。


こりゃー参ったなぁ。ぷにゃぷにゃ放題かー。
ニヤニヤしながら猫に近づくと猫が逃げ始めた。
さらに違う猫に近づくと、こちらの猫も一目散に逃げ始めた。



『???』



思ってたのと全然違う。
なんかもっとチヤホヤされて、どの子と遊ぶか迷うっちゃう!というのを想像していたが、全く相手にされない。
人間界と全く変わらぬ私への対応。


このままでは人間界に帰れない。ウロウロさまよっていたその時である。
「ねこが来るまで待った方がよい!」
「興味ないフリをしてると寄ってくる!」
という極秘情報をスタッフのお姉さんから耳うちされた。
まさかCIA諜報員が紛れているとは思わなかった。
わたしは目で「任務完了ね!」とウインクをしたが、すでにお姉さんはいなかった。


気を取りもどし、ねこが来るのをソファーで待つことにした。
「大人のいい旅」を読みながら、ちらちらとねこの様子を伺うが誰も寄ってこない。
これはひと演技必要らしい。


「この時期は鎌倉いいわねー。ここのお寿司屋さん屋さんガリ絶品なのよ」


わたしは完璧に大人のおんなを演じきっている。
心なしか、外の景色も麻布十番に見えなくもない。
もうひと押しで、ねこ達はわたしにメロメロになるはず。
わたしは奥の手の「じゃらん」に手を出した。


「やっぱり旅行といえば金沢よねー。寝台特急もありかなぁー。」


完璧だ。きっとわたしの周りにはねこだらけ。
〝かるかん″よりもねこまっしぐらのはず。


しかしなにも起きなかった。
わたしの周りにはねこではなく、旅行雑誌が散らかっているだけだった。

ねこたちよ。
気づいているかい?

なぜわたしが、〝大人のいい旅″のあとに〝じゃらん″を読んでいたかを。


「旅」


「たび」


「また旅」


「またたび」


『またたび!!!』


そう!わたしはまたたびを仕掛けていたのだ。
それなのに、ねこ一匹わたしの元にはこない。
とても勘が鈍い!


そして旅行雑誌を読んだだけで60分が過ぎ、退室の時間となった。
娘はお気に入りのしらたまちゃんと遊べたらしく満足気だ。


次行くときは、やっぱり口に鰹節を付けて、首に大きめの鈴をしていこうかなぁーと思うわけでもなく、娘と帰宅するのであった。


ミユッキーでした。

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